日本は長年続く低金利で、お金を銀行に何年預け入れていても増えるのは僅かな金利だけですよね…
それもそのはずで、メガバンクの普通預金の利率は年利0.001%程度ととても低いです。
例えば、100万円を預けていたとしましょう。
1年後、その100万円はいくらになっているでしょうか?
正解は、1000010円です。
もはや利子が付いているのかどうかも怪しい金額ですよね…
そんな世の中だからこそ、輝いて見えるのが外貨預金のはず。
なぜなら、日本の超金利と違い年利7%とかいう商品もあったりするからです。
年利7%で100万円を1年間預け入れたとしましょう。
1年後、その100万円はどうなっているでしょうか?
正解は、1070000円です。
先ほどの日本の銀行に預金している場合と比べると、7000倍の金額を受け取ることができます。
厳密には、税金の関係で少し金額が変わりますが大体はこのような感じになります。
しかし、こんなに魅力的な外貨預金であっても、ほとんどの場合得をするのは銀行のみになってしまいます。
外貨預金で損をする2つの理由
外貨預金で損をする理由には、大きく分けて2つあります。
1つ目は、外貨を購入した時よりも、日本円の価値が上昇してしまうことが挙げられます。
2つ目は、銀行の日本円から外国の通貨に両替する手数料(スプレッド)があるため
預入時に、日本円→外国の通貨
満期時に、外国の通貨→日本円
に両替する際の手数料で損をしてしまいます。
それぞれ、詳しく説明していきます。
日本円の価値が上昇してしまい損をする理由
仮定条件として1リラ30円の時に300万円預け入れたとしましょう。
リラというのは、トルコの通貨で外貨預金でも多く扱われています。
1リラ30円の時に300万円をリラに変えると、いくらのリラを手にすることが出来るでしょうか?
正解は、3000000円÷30リラで10万リラを手に入れることが出来ます。
それから1ヶ月後、1リラが25円になりました。
10万リラを円に戻すといくらになるでしょうか?
正解は、100000リラ×25円で、250万円になります。
つまり、300万円-250万円で50万円も損をしてしまったということになります。
逆に円安になると儲かるのですが、高金利の通貨というのは
インフレをしている国に多く、通貨の価値が下落するということの方が多いという点も注意しておいた方がいいです。
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外貨預金で掛かる銀行の手数料
外貨預金の際には円から外貨に両替する際に手数料が掛かります。
メガバンクなどでは、円からリラ、リラから円でそれぞれ手数料で約1円とられます。
つまり為替レートが1リラ30円の時に300万円をリラに交換するには
銀行側の手数料1円を加味して考えると30円+1円=31円となり
300万円÷31リラ=96774リラ
次にリラに交換出来た
96774リラをそのまま円に戻してみましょう。
為替レートが1リラ30円と円からリラに交換した時と同じレートで考えます。
銀行側の手数料1円を加味して考えると30円-1円=29円となり
96774リラ×29円=2806446円となります。
つまり
(預入時の金額)3000000円-(残った金額)2806446円=193554円
この金額が銀行の手数料として引かれているのです。
まとめ
外貨預金に関する様々なリスクを理解して頂けたでしょうか?
外貨預金がいかに、銀行の利益になるのかということが分かって頂けたかと思います。
近年、1週間外貨預金などのような短期間で高い利率で預金できる商品も多くあります。
しかし、日本円から外貨に両替する手数料がかかるために、短期間であれば短期間であるほど
両替手数料の負担が大きくなります。
美味しい話には裏が必ずと言っていいほどあります。
自分自身でどの様な仕組みになっているのか、よくよく考えてから行動をすることをお勧めします。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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